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むかしむかし~本の感想②

ここからアップするのはおおよそ2002年~2004年ごろに書いていたHPの記事。

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雲南の妻 / 村田喜代子 \1700 講談社
川上弘美が朝日新聞に書いた書評を読んですぐにアマゾンに注文したものの、手に入るまで数ヶ月かかった。一刷が切れて二刷があがるまで待たされたってことかも。あの書評に限らず、川上弘美の感想は思わず読みたくさせる、うまいなぁってつくづく思う。

読んでいて、今の日本に女として生まれたことって幸せだったのかなぁって、思ってしまった。こんな暮らし方が世界のどこかにあるなら、そこで生まれ生活したほうが、ずっと私らしく生きられるのかも知れない。中国奥地のお茶の畑で、唄いながらお茶を摘んでいたかったかも。

「作者の手に運ばれて、わたしは今まで自分が思っていた「愛」だの「あなた」だののことをすっかり疑うようになってしまった。愛って、なんだろう。わたしとあなたの関係って、何だろう。本書は、考えてもみない方向から、その秘密を解いて見せてくれるのである」(川上弘美・朝日新聞2002/10/13)

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