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プリンセストヨトミ~ネタバレあり

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
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映画見てきました。ま、こんなもんでしょってくらいで、特に大きな感慨もなく、ただ戸惑いが残り・・・。会計検査院の3名男女が覚えていた男女と入れ違ってる?旭が女で鳥居が男でしょ?入れ替えた理由と玉木宏はどうしてこんなちょい役で出てるんだぁ?殴り込みした中学生も反対じゃないですか!自分記憶がおかしくなったのかと驚くぐらいの変更ぶりです!フジTVの陰謀ですね。「鹿男あをによし」で競演した玉木と綾瀬はるかを出したかったのね。音楽もそういえば佐藤さんだな、とエンドロールで確認しました。ったく、もう。原作のエッセンスそのまんまで入ってましたので、そこだけはOKだけど。

原作を読んで残ったものは大阪全停止とか歴史ではなくて、父と息子の物語。戦いあう存在の男同士である父と息子という構造が、何を伝え、何を守ってきたのかの一点だけだったし、それを伝えるために作家は壮大なフィクションを創りあげたんだろうと。

(大きく出ちゃいますが)人の歴史が今まで長く続いてきたのはこの「父と息子の信頼」のおかげだろうなぁ。男たちは連綿とただ王女を守る、そのためだけに生きてきたんだと言っても過言ではないってことね。人が続いてきたことの芯はそういうシンプルなものだったよね、って確認して感動しちゃったのが原作。

原発のあれこれを「正しく怖がることのできない母子」を簡単に非難できない想いが少なからず自分にはある。それはそのような無垢な(無知と言ってもいいけど)「守る」本能が今まで人類を生き延びさせてきたことに大きな部分を占めてきたのだろうと思うから。父と息子の物語にもおなじような感慨を持つんだな。「保守」ということの芯ってこういうことだよね、って思っちゃう。イデオロギーとかで使い古された言葉で語られちゃうとややこしくなってしまう。原作のような父と息子の信頼を自分は「よし」と思う。それに付随するややこしさは、そのややこしさをほどく知恵を自分が獲得しなくちゃねって話。壁は越えようとする力を産むこともある・・・?

なんか今日のブログは書いてる自分しか分かんない展開になってるなぁ・・・。いいや、それで。

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