ノルウェイの森 公式ガイドブック (1週間MOOK)
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恒例ワンコのカットついでの月いち映画鑑賞。年末の休日で映画館混み合っている。どうしても見たいという作品はなく、しょうがなくて「ノルウェーの森」を選択。というのは、糸井重里さんのブログや内田樹のブログのことが気になっていたから。
原作を読んだのは発売当時なので1987年、えっと自分は22歳?映画と原作どっちが先かなんて悩むこともないくらい、昔のこと。でも、映画を見ながら原作を思い出してくる。思い出しながら、あ、この台詞で緑が離れていく、とか直子の精神が壊れていくというのがひりひりと分かる。22歳当時そこまで分かったのか、と自分に聞いて見たい気がした。
松山ケンイチがいい。今までなんの思い入れもない、どうしてこの俳優は人気があるのか分からない人だったけど、実にいい感じ。渡辺君そのもの。
映画にいくつかこうして欲しかったと感じたのは・・・(以下ネタバレ含みます)
①ラスト、緑との電話のシーン。「あなた今どこにいるの」への渡辺君の台詞から暗転にしてほしかった。物理的にどこ?の問ではないと思うから・・・。監督はその意味も分かっていてあえてそう作ったんだろうけど、ね。
②れいこさんのエピソード、省かないで欲しかった。内田樹も言ってるけど、それってとっても大事な部分だったんだよなぁ。
暗転からジョンの声が聞こえてくると、もうそれだけでいいと感じる。映画館から出たら夕闇が広がっていて、全く関係ない人たちがクリスマスのイベントを繰り広げていて、その景色と自分の距離感(物理的な距離感でなく、また、周りの景色を否定しているのでもなく)が心地よく感じた。
おまけ~糸井重里さんのブログから
>ぼく個人の意見としては、
>どちらかというと男の子の側の
>「大問題」のような気がします。
>女性はあんまりそういうことは
>言わないかもしれない
男女の違いでくくらないで欲しいなぁ。自分、女ですが大問題だったと思っています。他の部分はとても頷けるお話だったので、ここだけ違うよっていいたい。
お正月に本棚の奥からノルウェーの森引っ張り出して再読してみようかな。
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