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むかしむかし~映画の感想㉘

2002年ごろ書いていた映画の感想

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スイング・ガールズ 

/ 主演  上野樹里ほか  (予告編はこちら
ウォーターボーイズで名を上げた矢口史靖の期待の新作。前作が男の子、今回は東北の落ちこぼれ女子高生を描いている。

前作同様音楽の使い方がとてもうまい。「古臭いおじさんがきく」ジャズをこんなに楽しいものだと思わせただけでもこの映画は大成功。映画を見ていても自然に体が揺れてくる。お約束のようなストーリー展開&キャラクター設定は、他の作品なら、二番煎じになってしまうところが、音楽のよさと楽しさで、余計なことはいいじゃないか状態に観客の気分を乗せ、最後まで突っ走って楽しく見れる。

気の弱い男の子に勇気を与えた前作同様、学校・教師からも親からも見離された「ど~しようーもないやつら=女子高生」たちに、自分たちもやればできると思わせてくれるんではないかと、単純に期待してしまう。この映画のように簡単に楽器が上手くなれるわけないし、そんなに世の中甘くないって思うけれども、それでも自分が楽しいと思えることに「出会える」幸せがいつか自分にもあるかもしれないと、映画を見た子どもたちが素直に思ってくれたら、それだけでもう超ラッキー。「青少年健全育成」なんて看板を下げた行政の事業よりよっぽど世の中のためになってる、間違いない!!!

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