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むかしむかし~映画の感想⑧

2002年ごろ書いていた映画の感想

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21g 

/ 主演 ショーン・ペン ナオミ・ワッツ ベニチオ・デル・トロ 2004年
/ アカデミー賞ノミネート(主演女優賞・助演男優賞)(予告編はこちら) 
          
ベニチオ・デル・トロが良かった。貧しい階層の男、過去の過ちを修正しようと敬虔な信仰に生きている・・・というよりすがっているが、すがっているゆえに神にも裏切られ罪を重ねることになった自分をどう理解してよいかわからない。混沌の中で、一人立ち向かうしかないと家族からも離れてひたすら自分を罰しながら見つめている、その姿があわれ。

絶望の果てに希望があると、映画のパンフにもかいてあったけど、希望って「そこに」しか見つけられないんだなぁ。絶望から逃げようとすると希望は見つけられないんだ。ジャックがポールに射殺されるのを望んだのは死によって絶望から逃げられると思ったから・・・。。

ポールともみ合ううちに逆にポールを撃って怪我をさせてしまう、絶望の二重奏。でも、彼を必死の思いで病院に搬送するジャックは、絶望の果てにかすかな希望があるのを見つけられたということなんだろう。見てて辛い映画だった。

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