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一乗院骨董市初体験

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亡くなった叔母の家にあった収集品を一乗院の骨董市に持っていく。

日の出とともに始まるから「早起きしておいで」と言われ、そういわれても半信半疑で7時那珂町着で出かけたら、もうすでに会場は人でごった返していた。Sちゃんと二人で出かけたので車を止める場所を私が探している間、Sちゃんに受付をしてもらう。主催者の喜林堂の奥さんに案内され、一坪用のブルーシートを持ってきて、といわれていた通り境内のちょっとした隙間を「ここでどうぞ」と言われ店開きとなる。

ごそごそ広げているまもなく、蕎麦のこね鉢を「それはいくら」と声がかかる。「ここは客層がいいからフリマのように安く売っちゃだめ。」と受付で言われたので、思い切って「3000円」というと即、売れた。ステンレスの鉢も一緒にしまってあったので「これも一緒にどう?」と持っていってもらう。

「ごみにしてしまうなら、大事にしてくれる人にいくらでもいいからもって行ってもらえればいい」という欲のないスタンスがよかったのか、あれあれという感じで売れていく。隣に出店していたのが気のいいおじちゃんで、先輩らしいアドバイスはしてくれるし、こっちで500円とか1000円とかで売ってるのをみて、仕入れのつもりで私らの品もいっぱい買ってくれた。

買い物をして、財布を忘れていった人がいたので、アナウンスをしてもらおうと受付に持っていくと、「預かってはおくけど、アナウンスすると、俺のだって言う人が何人も来ちゃう」んだそうだ。(笑)その時受付にいたのが、喜林堂さんご本人。電話で出店申し込んだときに、「叔母の家を壊すので中にあったガラクタを出す」といったら、「自分も見に行ってあげるからがんばって早起きして売りに来なさい」って言ってくれた人。

ここへ来たのは初めてと言うと「太田に住んでて初めてなんていうのはもぐりだ」と。そういうのも納得のものすごい人出。路駐取締りのアナウンスなんかあっても、誰も気にしないくらいの盛り上がり。近くにこんな世界があったなんてびっくりしてしまった。

喜林堂さんが来てくれた頃は、もうめぼしいものはなくなっていたが、「ごみにしてしまうなら気に入った人に大事にしてもらえたほうがモノも幸せだという心がけがいい」なんてほめ言葉と一緒に残り物を買ってくれ、完売でした。

市じたいは3時まで名のだそうだが、そんなに長くなんてとてもやれない暑さなので、早々に引き上げた。それでも11時くらいだったか、早起きすると仕事のはかがいくねぇ。店を片付け、隣のおっちゃんにお礼を言ってキャロッツでランチ、Sちゃんはビール、私はアイスコーヒーで乾杯し、売り上げを計算したらなんと40000円弱ある、びっくり。高値で売ろうと思ってないのが幸いだったんだね、とSちゃんと思いがけない世界を楽しんじゃった一日を感謝&乾杯。

姉に顛末を報告し、「山分けでいい?」と聞くと「売れると思ってないからそば粉でも適当に買って送ってくれればいいよ。ランチでも楽しんじゃってください」だって。土浦に品物見に行った4人とランチしてまた楽しめちゃうなぁ。

喜林堂さんは「もっと品物あるの?」と聞くので「掛け軸とか絵が残ってる。あと本がすごい量あるので何とかしたい。上野の寛永寺の灯篭まである」と言うと「ぜひ見たい」そうで、今から夏は屋敷に入れないので秋に連絡してみてもらおうと思う。本だけでも片付いたら始末が楽だし、掛け軸とか絵も見てもらって値打ち物ではないってわかれば片付ける時が楽だもんね、と姉と話す。一度この骨董市を見に来たらと姉に言ったら「来月行く」だって。Sちゃんとまた一緒に今度は見物を楽しめるかも。

あぁ、楽しかった。

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