2002年~2004年ごろに書いていた本の感想
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考えることで楽になろう / 藤野美奈子 (協力=考えるプロ 西研)
メディアファクトリー ¥1200
「悩むことと考えることは別のことである」って西研の別の本にあって、月並みだけど「目からうろこ」。今まで費やしたほとんどの時間は「悩んで」いただけで、問題解決に向けて考えていたわけではなかったんだなぁって、その時思った。
西研が漫画家藤野と組んで、考えるコツを教えてくださる。
①感情の中に動いているものを感じてみる。
②なるべく正直に、公平に!
③いったい何が「核心」なのかを、言葉でつめていく。
④どうすることが「私にとって」いちばんいいか、を考える。
⑤そのさい、私にできること/できないこと、を考えてみる。
⑥ゆっくりと気持ちが形をなしていくのを待つ、という手もある。
藤野が思考の過程を、すべて上手く言葉にしてあるので、それをたどっていくうちに、読み手も考えるレッスンが少しできるようになる、気がした。頭の中で、ぐるぐると考えのかけらが渦巻いているのままでは、本当は考えることにはならないんだなぁ。言葉にする、話し言葉でも、もちろん文字ならさらにいい、兎に角言葉にすることが、考えることには大切。
自分ではわかったような気がすることを人に説明しようとして、言葉に詰まるというか、上手く説明できないことってしょっちゅう。気になる言葉を書き取ることからはじめ、きちんと考えてみようって、改めて思った・・・のは、ほぼ1年前。ずっとコンテンツにあげたまま、ほったらかしにしてあったのも、それはそれで何かの必然のような理由が在ったのかもしれない。今年こそ、考えよう、そして楽になろう。