毎年一度、冬の寒い時期になってしまう市民協働・提案型まちづくり助成事業の視察。今年の視察先はがんばっているところが多くて、とても幸せな気分で視察を終えた。
おもしろかったのは旧金砂郷の阿弥陀堂がある地区の活動。古くて暗くてなんとなく近寄りにくいところだった阿弥陀堂が、震災で被災~修復を受けたのを期に、盛り上げようと地区の方達が活動を始めた。
提案はよくある「花いっぱい運動」的で山門付近に花壇をというものだったが、ヒアリングしていくといろいろ昔話が出てきて、それに特化したらと逆提案をしてみた。
・昔この地区は「ショウガ」の産地だったらしく「ショウガ市」が立った場所である
・イボ取り石が有名で遠方からその石をもらいにくる。イボが取れたら石を返納にくる
(石に梵字が書いてある)
常陸太田市で行っている集中曝涼(文化財の虫干しをかねていつもは見られない収蔵品を展示)のコースにもなっているので、ショウガの佃煮だとかおこわだとかを参詣者に販売したのだとういう。また、植えた花も「和風の花を選んだ」というとおり秋の七草をはじめ、ワレモコウ、ホトトギスなど和趣あふれる選択で、秋には綺麗になるだろうと思える。またショウガにちなんで「ジンジャー」を空いているスペースにたくさん植えたらしく、季節には白い花と香りが見事だろうな(今は冬なのでそれは見られなかった)と思えた。
こちらは山門が有名で、しかも門にお立ちの両仁王像がユニーク。こんな仁王像は私は初めて拝見した(笑)
公のお金を使うにはどうなんだろうと思える団体や活動も例年はいくつかあるんだけど、こちらのような気持ちのいい活動ばかりだといいんですけどね。