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陣場の橋

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フォンズの取材で昨年秋に写真を撮りに行った時は、大雨で流されていた橋。

アンブレラ展の写真を借りに再度尋ねたところ、橋がかけられている。橋のそばで美容室をしているSさんが、アンブレラの写真の持ち主で、その方に「橋、ご自分でかけちゃったんですか?」と聞くと「そうなんですよ」とのこと。

ここの橋は、ヒューム管を埋め込みそこに板を渡しただけの簡単な作り。大雨のたびに流されるので、その板をワイヤーで岸辺の石などにくくりつけてある。水で板が流されてもワイヤーがついているので板が残されるというアイデア橋。

去年の大水では、そのワイヤーも切れ中央の板が流され失われてしまったそうだ。合併前は、役場に言うとすぐ板を持ってきてかけ直してくれたのだそうだが、合併後役所の担当者は見ず知らずの人になってしまい、「予算がついたら直します」そうで、確か暮れにお邪魔した時も板はまだなかったはず。

Sさんが「板自体はそんなにしないので、不便だから自分でかけちゃおうかとも思うんだけど、一回それをやっちゃうと、橋が流されるたびに直してくれなくなっちゃうかもと心配で手が出せない」と言っていた。

橋の先には集落がまだあるそうで、ゲートボールにいくお年寄りなどが使う橋、流されてからは遠回りして国道をえっちら歩いているお年寄りを見かけるのだという。先日やっと建築課の職員が写真撮りにきたので「かけ直してくれるんですね」と聞いたら「写真撮ってるだけです。わかりません」とけんもほろろだったとかで、頭にきたSさんついに自分で橋をかけてしまったようだ。役所tの担当者ももうちょっと口のききようがあるだろうに…。

ヒューム管は2本埋めてあるので、板がかかる部分は3か所それぞれ4枚渡してあった、両サイドのワイヤーでくくってあった板を少なくして真ん中の部分にかけ、橋は細くなったがとりあえず用は足りている。ご自分ではほとんど使わない橋、こうやって直している人もいるのに、ほんの少しの予算もこちらには届かないんだろうか。

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