2002年ごろ書いていた映画の感想
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木更津キャッツアイ 日本シリーズ
/ 主演 岡田准一 2003年 (予告編はこちら)
TVで深夜放映されていたのを見た人って、そんなにいたのかなぁ?って思うほど、映画館は小学生らしい子どもたちも含めて「若者」でいっぱいだった。こんなに若者がたくさんいる映画館に入ったのは久しぶり。
娘2人と見に行ったのは、もしや会場がこんな感じかもって予感があったから。若者にまぎれて一人おばさんが大口開けて笑えまいという…。引率を気取って入ったんだけど、思いっきり笑ってしまいました。でも、満席とは思わなかったので、冒頭のTVの見てた人いたのかなぁって感想になったのですが、娘いわく「夕方再放送いっぱいやってたから、(実際に深夜)TVでやってたころは見てる人いなかったよ、学校で話にならなかったから」だそうです。
主人公は木更津のヤンキー、相川翔・命のいわゆる「不良」が、余命半年を宣告されて残された日々を「普通」に生きることを描いた、っていうと感動巨編みたいになってしまうんだけど、脚本が宮藤官久郎だから…。宮藤がパンフで「どうか映画についていってください」って言うほどの話のあっちこっち具合が、好きな人には面白いんだけど、「大人」にはドラマの進行そのものがわかんなくて目が回るお話だと思う。
こんな映画や元TVを子どもたちと一緒に見ていられる自分って、誇っていいのかはたまたおかしいのか?自分ではそういうのも私の感性の一部で大事にしたいっては思うんだけど。その私の感性でいえば、主人公のぶっさんたちが孤島に流されるエピソードとゴミの怪獣が出てくるエピソードは「いただけない」。
あの部分を普通に木更津の町での話でエンディングまでつなげてくれたら、宮藤に喝采だったのになぁ。おしいなぁ。あのTVを見ていた一番「わかる」人たちにとっては、映画になるってことは大衆受けするためにツマンナクなる、薄くなるってことになってしまっただろうと思う。踊る大走査線の轍を踏んだってことか、木更津も。
岡田准一や桜井翔なんてジャニーズのアイドルがこういうキャラをよく演じることができたなぁって、アイドル路線の幅の広がり方に驚いた。だって、岡田君はユンソナ演じる彼女にパンツ脱ぎかかって襲い掛かったり、桜井君が風俗に行くんですよぉ!?そっちの方が本人に近いかもってのは、ナシのアイドルでしょう?清く正しいアイドルって建前ではもうすでにうそっぽ過ぎて売れないって時代なのねぇ。
映画はチョイはずれでしたが、木更津キャッツアイの5人組は大好きです。宮藤の次回作も期待しちゃう。それにしてもTVで深夜やってた番組がブレイクすると、キャストも売れっ子になってしまって、そのせいでスケジュール調整が難しくなり、TVの続編とかが作れなくなるってのは、残念だなぁ。きっとこの木更津も同じ脚本のIWGP(池袋ウウェストゲイトパーク=TOKIOの長瀬智也主演)も次回作ってないだろうなぁ。つまんないの。
更新作業終了だぁ!ビール!ビール!ビール!(わかる人だけ 爆)