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4月19日 灯篭

tourou
亡くなった叔母夫婦は子どもがなかったので養子をとり、そこへ自分の姉が嫁いでいるので叔母夫婦の子が自分の姉になる、昔はよくあった話。

その姉から叔母の家を壊すので家の中の収集品の中でほしいものがあったら持っていってと言われ、友人と一緒に探検しに行った。

オモシロ不思議なものが出てきて、捨ててしまうにはもったいないし、と、那珂町の一乗院で月1回行われているフリマに出そうということになった。家の中の細かいものはそれでもいいが、庭の石や灯篭をもらってくれる人はいないだろうか、と姉。

知り合いの設計士さんに伝えると庭師さんを連れて見に行ってくれるという。結果を聞いてびっくり。徳川吉宗の供養塔で上野の寛永寺にあったものが売りに出されたものを叔父が見つけて買ってきたものらしい。

父に確認してみたら「埼玉あたりで転がっていたものを叔父が見つけて買った」物だそうで、由緒正しいものらしい。頼んだ設計士さんも面白がっていろいろネットで調べてくれた。そういうものを「はいそうですか」ともらうわけにも行かないのでどこか引き取り手を捜してみたら、と言ってくれた。姉にそう伝えると、「行政にでも相談してみる」という。いまどきの行政がそんな話に乗ってくるとは思えないけど。

灯篭が口をきけたら、いったいどうやってここまで流れ着いたんだとききたいくらいの物語。今月は彫像といい灯篭といい、調べ物に縁のある月だったなぁ。

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