フォンズの去年の橋の特集でお伺いした里美の美容室さんから朝電話が入り、「ポピーが咲きましたよ」。
陣馬の橋が流されてしまっていたのを話をお聞きしたり、クリストアンブレラの写真をお借りした方。そのあたりは写真のポイントらしくいろんな方がくるので、春にはポピー秋はコスモスを植えて景観をきれいにしていると伺っていた。
フォンズは水に関わる写真を表紙に載せることになってるおり、写真に結構苦労している。そのことを美容室さんは覚えていてくれてわざわざ花がきれいになったと教えてくださったのだ。
早速とりに行ったのがこの写真。バイパスの方から陣馬の橋を見る角度にはちょっと離れて入りきれない。川とのからみでは撮れないなぁと思ってあれこれ撮ってみて、田んぼの緑とコントラストがきれいな所にしてみた。脚立とかあるときっと橋まで入れられたかも…と写真撮る人たちの苦労をちょっと感じたかな。
それにしても里美の人の情の厚いことには毎回驚かされる。話た自分は全く忘れていたのに、ちゃんと覚えていてくれて。ちゃっかりお茶までごちそうになっちゃったり、花を切って持たせてくれたり野菜まで持って行きなさいって。
昔河合の箒の取材をしたときも農家の方が自分の作ったものをあれこれくださるのに、自分は何もお返しする物が無くお礼に詰め合わせの菓子なんかしか持って行けないのを何とも「貧しく」感じたものだった。今回も同じような思いを感じた。何かを作るという生きていく中で必要だったことを忘れ去って/捨て去って来たのが「町に暮らす」ってこと。便利な生活ができればできるほど、そこで暮らす人間の能力は落ちていくってことだなぁ。