正直言って、毎年気の重いお役目、太田祭りの寄付集めの時期になった。今年はとんでもないことが発覚。事業の市の担当職員が補助金の一次流用をしていたのが見つかり懲戒解雇となる。太田まつりは市民のボランティアによる実行委員会を組織してそこへ市から補助金をもらっていたので、実行委員会そのものにも重大な責任がある！
今年の分の寄付集めなどよりも、何より先に今まで協力いただいていた事業所さんへご説明とお詫びに行かなくてはと臨時の実行委員会を開いて話し合う。
ところが自分自身は8日にほとんどの寄付をお願いする事業所に回ってしまっていて今年の分の寄付をお預かりしてしまっていた。当然そういう事態があってはお預かりした寄付をお返ししたうえでさらにご説明･お詫び･再度の寄付依頼というのが筋だろうということになった。
市の対応も議会との絡みやなんやらあり、自分自身に正直にそしてお願いする皆さんにひとつも後ろ暗いところのないような行動を取るという、単純なことが組織の中でずいぶんと難しいことなんだと思い知らされる。ほんのちょっと考えることをやめるあるいは神経の研ぎ澄まし方を怠ると、事態の変化に対応できないままに流されTVなどでよく見かけるような「後の祭りの形だけのお詫び」のようなことを自分自身がしてしまっていたかも知れないと、ことが過ぎ去った今頃思う。ちゃんと対応できていたこと、自分自身に間違いがなかったと思える対応ができたこと、ほっとする。
今まで何のかかわりもない事業所さんへ頭を下げて寄付をいただいていたのが、今回のことでお詫びを言う形からさまざまなお話をする機会となったのは幸いだった。人間関係のないところへお金を預かりに行くということがどんなに大変なことか。