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スウェーデン大使館

スウェーデンで発行されている織物の雑誌の日本語訳版を発行しているところが、スウェーデン大使館で裂き織りの展示会をするという。展示される作品はその雑誌に掲載されたもので、東京の子どもたちと遊ぶついでに見に行こうと思っていた。夫も一緒に行くと言うので日程を合わせ7/1に二人で出かける。場所が六本木近くなので、国立新美術館でモネの展覧会も見ようと言うことで朝早くの高速バスで上京。

織りの展示を見に行くということを教室の仲間に言ったら、会場で売っている本を買ってきてと頼まれ、先生には「スウェーデンの織り機を20台以上も使ってるんだって宣伝してきて」などと言われ、教室の写真まで持参で出かけたのだけど…。確かに大使館の建屋の一部で展示会は行われているけど、大使館の関係者がいるわけではなかった。スウェーデンにかかわるイベント用に貸しスペースがあり、そこを借りて主催者が織りの展示をしているだけ、と言う感じ。展示点数もそう多くはなく、また裂き織りというのは織りのテクニックがどうこういうものではないので、織り自体には特に興味深いものがあるわけではなかった。ただ、デザインで有名な国らしく、裂き織りの色の組み合わせなどがとてもおしゃれ。日本の裂き織りはなんだかとってもダサくなってしまうんだけど、そういうダサさがまったくなくて、ただの平織りのマットが妙にきれいで参考になる。

大使館から東京ミッドタウンを横目に見て過ぎ、国立新美術館に到着。チケット売り場に「現在70分待ち」!。おいおい、それじゃアトラクションじゃないか。きちゃったものは仕方がないのでチケットを買い行列に混ざる。ほぼ読み通りの時間でやっと入った会場は人でごった返している。その人の多さですでに絵を見る意欲が薄れてしまう。

夫は絵が好きで自分でも描いていた。で、美術館に一緒に行といろんな話が聞けて楽しい。「光と陰影」の印象のあるモネだが、代表作を見てびっくり。パラソルを掲げた妻の絵が「こんなにぼやけた色だった?」と二人で思わず同じ印象を口にした。雪の庭を描いた作品も、もっと雪に光がさしている感じが強く際立っていたように思っていたのだったけど、実際の作品はそれほどでもない感じがするのだ。たぶん、TVやポスターで紹介されるとき、今の印刷技術や映像の技術が優れていて、本当の作品以上にきれいなコントラストで見せてしまえるのではないかと夫と話す。

でも、そういうのって「あり?」なのかなぁ。同じ会場で9月にフェルメールの絵が来るらしくポスターが飾ってあった。フェルメールも光と影の描き方が素晴らしい作家だけど、あの時代にありえないくらいのコントラストでポスターに描かれていたので、これもきっと手が加えられているに違いない、と展覧会に来ようという気がしなくなった。こういうのは「偽装」っていうんじゃなのかなぁ。

会場の混雑にもとても不満。ジブリの美術館のように、会場のキャパによって入場人数を制限することはできないのだろうか。まったく「非文化的」展覧会だった。

夕方長女二女と新宿で合流、ルミネのバーゲンに付き合った。荷物もち(夫)と会計係(私)は、ひたすら疲れた。普段きりつめ生活の娘たち、おいしいご飯をたくさん食べたいという希望に沿って、新宿のホテルのディナービュッフェで満腹以上に夕飯をいただく。高速バスの乗り場まで娘二人に見送られ帰宅。疲れました。

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