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あひるの工房cafe

昨日オープンしたばかりのあひるの工房さんへケーキを買いによったら、Fさんご夫妻が丁度ランチで来店中。自分もランチに切り替えて同席させて頂きました。

元は時計屋さんだった店舗、改装始まったと聞いてからオープンまで随分短かったですね。地元の不動産屋さんがお隣さん、いろいろと手配頂けたようです。

ケーキは昨日も早々と完売だとか。今日は食べられると喜んだら、昨日とは違う種類も2種類増えているそうで、あすもまた2種類増える予定だとか。初日に食べて安心した人、ご油断めさるな、あひるの工房は日々進化している。

パティシエさん「おすすめは茨城県のクッキー」朝市などでもおなじみの茨城県をかたどってクッキーにしてあり、常陸太田市のあたりにチョコチップが乗ってる♡

私「この型はどうやってつくったんですか?」
オーナー「自分で折り曲げてつくりました」「最初は彫刻刀で木製のものを作ったんですが、木なのですぐ壊れちゃって…。最初、大子がとれちゃったんですよぉ、そしたら里美の知人がとれた部分は大子じゃなくて里美じゃないですか、早く直してくださいって言われて(笑)今の型は二代目です」

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写真は冷やしたぬきうどん。麺がとてもコシがあって美味しいです。

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こちらはセットのスイーツ。うどんとケーキのセットがランチメニューなのですが、セットについてくるケーキは、販売しているものとは別です。

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こちらはFさんご夫妻のオーダー、サラダうどん(手前)ともう一つのうどん…名前忘れましたが、トマト味の暖かいうどん、Fさんはタバスコとチーズをかけて食べていました。「パスタ感覚で、美味しいです」次はそれを食べてみようかな。

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販売のケーキはこちら

東三町は店じまいするところや、建物をこわして更地になってしまったところが増え、歯が抜けてしまうような寂しさがありましたが、スタジオ兼ギャラリー、ダイニングバー、美容室、ケーキ&カフェのお店がオープン。代替わりしていくのでしょうか。楽しみがまた増えました。

あひるの工房 定休日 火曜日
駐車場は、もとのかわねやさんのあった月極駐車場に3台分確保してあるそうです。梅津会館や常陽BK駐車場からも歩いてすぐです、通りの散策を楽しみながら尋ねるのもいいですよ。

オーナー「この通りは日曜日に食事をするところが少ないと聞いているので、なんとしても日曜日は開けます」!個人的にうちと定休日が違ってるのはとても嬉しいです。だって、休みにちょっとお茶したいとき、行けるところ探してたんですからぁ(^^)

さざめく空

田起こしがはじまると、掘り返された土の香りで春を感じる。町では感じられない空気の香り。そして、ゴールデンウイークの朝は農機具の音ではじまる。田んぼの水はお風呂の水のようにすぐにいっぱいになるわけじゃないのを常陸太田に来て初めて知った。大きな田んぼを水でいっぱいにするには何日もかかる。取水口近くの土の色がじわじわと黒っぽくなっていくのに数日、そして全体が黒土色に変わったあと、ぴかぴかに光る水面が現れる。

長四角に区切られた田んぼが、ひとつまたひとつと色がかわり、光る水面に変化していくと、そこだけ空が2倍になっていく。四角く額の形に切りとられた鏡のような空があちこちに現れ、ほんとうの空とさかさまの空が仲良く向き合っている。

田植えが始まり、苗が大きくなるにしたがって、さかさまの空は隠れてしまうから、二つの空はほんのひとときの景色でしかなく、私は毎日洗濯物を干しながら、向かい合う本当の空とさざめく空を眺め、変わっていく景色を胸の中に留めるように深呼吸をする。

田んぼに人の姿を見かけるようになると同時に、鳥のさえずりがうるさいほど聞こえ始め、水が入ると即かえるの大合唱が始まる、田んぼがあってこその風景。幼稚園バスの送り迎えの道すがら、毎年出会った大きなかえるは今年もでてきてるかなぁ。

盛金ワック

3月末に地域おこし協力隊のメンバーとカフェの仲間で交流会を開いた。定期的に交流を続けましょうねとのお約束で、今月は盛金ワックのカフェを見学に。

協力隊のメンバーは、里美と金砂郷に赴任中。金砂郷金砂の湯で待ち合わせ、ご一緒するのは5人のうちの3名。全員が自分の子どもと同じ年代の女性(*^^) そういう世代の人たちと同じものを見たり、活動を共にするということにまずは不思議な感覚を覚えます、はい。

集合時間はゆっくりなので、途中写真を撮りながら・・・P1000309

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常陸太田はもう桜が散り始めているが、少し北なのか、途中の桜は満開と言ってもいいくらい。桜の花びらが舞っている下を、土手の水仙をとってきたのか、花束を手にしたおばあちゃんが歩いている、絶好のアングルなんだけど、思いの他写真撮るのに時間がかかって、集合時間に遅れそうになり、涙で見送り。頭に手ぬぐいをかぶってて、願ってもないチャンスだったなぁ(泣)

金砂郷経由だと旧山方町は本当に近い。水郡線下小川駅近くの川沿いの風景に見とれて、撮影大会↓P1000314

盛金小学校に到着。かわいらしい学校です。協力隊のメンバーは金砂郷で廃校になった小学校の利活用プロジェクトに携わる予定だそうなので、ワックのような取り組みはぜひ見ておいてもらいたいたかった。カフェの仲間でもある建築士のKさんが待ち構えていましたよぉ。

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こちらは昔職員室だったところをカフェに直しています。直すというか・・・。什器備品でカフェっぽくしているが、構造の部分はほとんど残している。ここに学校があり、そこで多くの人々が思い出を積み重ねてきた、そのことを大切にしていうるので、(改装する予算もないのも事実かも知れないが、それは他の問題であって)学校でカフェ、学校でキャンプ、学校でお泊まり会、ができる、そういう活動をしている。廃校利活用のためのソフトや携わるメンバーも見えていないままに、学校だけを宿泊施設に改装しようという、常陸太田市の考え方は、微妙。彼女たちにかかるプロジェクト成功への負担はおおきいかも知れない。

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配膳室では、今日のランチを代表のKさんが一生懸命つくっている所。今日のメーンは山菜の天ぷらなのねぇ。

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山菜や野菜は、確かに美味しいのだけど、それだけだと、ランチとしては物足りなさを感じる人もいるのでは?ということで、今日のプレートにはど真ん中に、油揚げを利用した濃いめのお味の揚げ物が一品ありました。これがあると、男性でも結構満腹感があるのではないかな。

ゆっくりワックカフェを楽しんだ後は、大子の器而庵へ。奥様に会えるかと思ったら、若い女性がお留守番。奥様は3月いっぱいでお留守番代わったのだそうだ。お話を聞くつもりが、あてが外れてしまった。お留守番の女性、東京からいらしたばかりだとかで、地域の事を訪ねてもちんぷんかんぷん。漆のことを聞いても???奥様がお留守番をなさってるのは、それはそれでもったいない気がしたが、その代わりが、この方ではどうなのよと思う。

ゲルト・クナッパーさんのギャラリーやおやき学校、上岡小学校など行こうと思ったら、ゴールデンウィークにイベントがあるというチラシを発見。今日お休みだった他の協力隊メンバーと、改めて行った方がいいよと、取りやめて常陸大宮へ戻ることにした。

雪村庵をみて、せっかくだから&sugarの店舗も見てもらってと、県北をトライアングル移動しての一日遠足。道中が長かったので、車中でいろいろ話をできたのは、とてもよかった。いままで、同じ地域にいながら、直接の関わりはなく、メディアを通して間接的に活動をしるばかりだったが、直接みんなの口から、どういう思いを持ってここに来ているのかを聴けて、初めて納得いくことばかりだった。

外部の視点をなくさないままで、彼女たちがどう地域で力を発揮するのかも問われるが、せっかく赴任してきた人材を、どう地域が活かせるか、もあわせて問われているはず。3年という長いようで短い期間、気持ちが前のめりになりそう。人がつながって何かができる、その楽しさを新しく若い友人たちと、できますように(*^^)v

谷中銀座

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子どもの誕生日お祝いに上京したついでに、谷中銀座をぶらぶらしてきた。まず最初は、岩間の栗で作ったモンブランが美味しいという「和栗や」さん。水道橋のホテルから、3キロくらいの距離で、途中長女の勤務先もあるので、通りから眺めながら歩くこと約1時間。小さな商店街につく。そこそこ人通りはあるけど、ここかな?と思ったら、横に入る道が「谷中銀座」平日朝10時過ぎというのに、すごい人。

たぶん日暮里の駅からくるルートが「谷中銀座」なのでしょう、自分は反対側からついた様子。でも、目当てのお店和栗やさんは、ちょうど目の前にある。落ち着いたカフェの趣の店内には、甘味屋さんにいそうなおばさまのグループがすでに盛り上がっているので、随分と早くから来てたんだろうなぁ(@^^)

モンブランがおすすめだけど、アイスもいいよと聞いていたので、注文したのは両方楽しめるモンブランパフェとほうじ茶ラテ。歩いて汗をかいていたので、冷たい飲み物が欲しかったのだけど、暖かい飲み物しかない。ほうじ茶ラテは好物なのでいいけどね。

汗が引いたら、谷中銀座ぶらり一人旅の始まり。
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歩いている路地から、居宅への通路のようなところにも、怪しげな看板・・というか看板石?

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かの有名な「夕焼けだんだん」ってただの階段じゃん、って言ってしまっては身も蓋もない。

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だんだんを登り切った所に、自転車にキャンバス地のバック作品を飾って売っているお店(?)出店中。自転車ってのがいいねぇ。おばさんが、頻りに作品を誉めているけど、そういうことを言いたくなっちゃう雰囲気が通りいっぱいにあふれている。なんだろう、この空気感。

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夕焼けだんだんを駅方面から見るとこんな感じ。逢魔が時に夕日を見ると、雰囲気がもっといいのかもね。

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おせんべいやさんは数件谷中にあるけど、谷中せんべいのほう。もう一軒「菊見せんべい」にも帰り道で寄りますね(@^^)/~~~

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西町にある今は使って無い洋裁教室の空き家がこんな感じに使えたらいいのになぁ。

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なにやらTVクルーが撮影中。

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商店会のおかみさんの似顔絵、美人画?

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休館中(-_-メ)他にも休館中の所多く、リベンジを誓います。ベルの仲間と歩くと楽しそうだな。

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ここもお休み?つい最近、このパン屋さんTVCMに使われてたなぁ

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この家普通なのになんで撮したかというと、玄関前にある植木鉢、すべて同じ豆科の植物、スイトピーかなぁ。何でこんなにいっぱいマメばかり?

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名前は大名時計博物館とあって、すごそうなのだけど、入り口の看板がどうも怪しい。「掟」?門の中に入るとうっそうとした庭、小道の奧にプレハブのような展示場・・・引き返してきました。

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気がついたら2時を回っていた(-_-メ)一日ここで遊べそう。やっぱり、リベンジに来よう!

ホームページ工事中

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カフェはオープンからずっとブログのみの情報発信。今年になってフェイスブックページも準備したが、なかなか敷居が高いらしく、普通の人はなかなか見てはくれない様子。ブログのアクセス数は順調なのだが、情報が流れてしまうのがネックだった。

HPをトップページとその次の階層ぐらい準備しようとスタッフでまとまり、少しずつすすんでいる。先日、トップページ用の文字データが届いて早速貼り付けてみた。

作成は「九ポ堂さん」、この文字の他にイラストも用意してもらっている。数ヶ月前ツイッターで知り、活版印刷のワークショップをするというので国立まで出かけていった。

オリジナルで絵はがきも作っていて、それがひとめで気に入って、まずはショップのカード作成をお願い。やりとりをするうち、HP用の文字も作っていただき、ひょんな事から長年の宿題が一気に形になった。不思議な縁とでもいうのか、今時のつながりと言ったらいいのか。思いがけない縁で素敵なHPができそう(*^_^*)

まだ工事中だけどHPはこちら

宇都宮もみじ通り

2月、MeToo推進室トークシリーズでお話を伺った宇都宮のもみじ通りを、カフェの仲間と私的視察に出かけた。ナビ付きの車を借りて、安心(*^^)v高速を利用して、栃木に1時間半。帰宅後、聞くところによると高速利用しない方が早いって話で(-_-メ)

この通りは塩田大成さんという建築設計士さんが「007年よりひとクセある物件紹介サイト「MET不動産部」を運営。2010年にオフィスを構えた「もみじ通り」にて界隈づくりを進行中」している所。新聞にもその動きが紹介されるなど、イベントに頼らず、地味にしかし着実に町の現実を変えつつある注目のスポット。

10時過ぎにお目当てのもみじ通りに到着。まずはdough-doughnutsさんへ。おしゃれです。家具からなにから、一つとして気を抜いた所はありません。
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オリジナルのオールドファッションドーナツとカフェラテをいただいて来ました。「お花見ドーナツ」というセットもあり、桜の塩漬けがドーナツの上にポチッと。あんパンなどにもよく見かけるこの桜の塩漬け、使ってあるもので感動するおいしさって余り記憶にありません。要するに「好きじゃない」食べ物。でも同行した友人が食べてたのを一口味見したら、中身のチーズとマッチして「美味しい」の感想。

ドーナツやさんの隣、とういか、きっと元々は同じ建屋を分割したのだろうという「隣」には、「ソザイソウザイ」というお総菜屋さん。日曜日はお休みでした。入り口のガラス戸に張り付いて中をのぞき込んでいる怪しいおばさん5人連れ・・・おっと、中にはオーナーさんがお仕事中(-_-;) 目があってしまい、手を振ってくれましたが、怪しさ満点のおばさんに見えたことでしょう。写真よーーくみてください。看板の上にあるライトは換気扇の換気口です・・・。

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遠目に外観をみると、特別な建物という印象はなく、地元にあったとしても建物の良さを見過ごしてしまいそうな建築物。それを活かした塩田さんのセンスが、結局は人を呼ぶのでしょうか。この下の写真が、その塩田さんのオフィス。↓

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ちなみにこちらは常陸太田でしもた屋になってる元靴屋さん、外観似てるでしょ?↓

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内部は「こういう使い方があるんだぁ」と感心させられてしまう美しさです。↓

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閑話休題(^◇^)の写真を2枚

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きくやさんです↑ どこの商店会にいってもよく見かける屋号(^◇^)

こちらは人気の「FAR EAST KITCHEN」さん。うちのカフェの半分もない広さのレストランです。毎日行列で満席状態と噂。噂に違わず、店頭にはファミレスで見かける「お名前を書いて待っててね」ボードがあります。

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内部はこんな感じ。栃木のカフェといったら思い浮かぶ「1988 CAFE SHOZO」をもっとポップにした感じとでもいいましょうか。

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お食事は選択肢が多くて楽しそう。満席状態は本当で、自分たち5名がその日最初に入店、注文したものが届く前に席はいっぱいに成ってしまっていました。お子さんと一緒に若いファミリーから、若い二人連れ、ちょっと年配のご夫婦までバラエティに富んだ客層が面白いです。通りに出ると人は歩いていなののは、鯨ヶ丘も同じような所なのですが、この一点だけ、人がまるでわいてくるように来店してます。不思議です。

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この後、同じく宇都宮の「kcucha rizmo」さんに移動。店内撮影禁止(-_-;) こちらのオーナーは高校生の頃からSHOZOさんへ通っていて、カフェを開くのが夢だったとか。大きな倉庫を改装したと思われるカフェ(2階)と1階のジャンクなアンティーク雑貨を扱うお店の他に焼き肉屋さんもオープン。宇都宮の若者の文化って面白い。

食べ物は撮影OKだった↓
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このあと黒磯のSHOZOへ向かう。茨城~栃木トライアングル移動(^◇^)

相変わらずのSHOZOさんの混み具合にびっくり。ついたのは4時を回っていたはずなのに、ほぼ満席で5名一緒に座れる席はない。2007年に視察に行ったときには改装中だった1階奥は洋服雑貨などが並んでいた。焼き肉屋だった建物を買い取り改装すると聞いていた所はライブなどを行うスペースに変わっていた。通りもSHOZOさんの周りに見慣れない、でも一見おしゃれなお店が何軒もできていた。

もみじ通りもSHOZOさんのあたりも、イベントを仕掛けるでもなんでもなく、いつの間にか、ある雰囲気に引き寄せられてスモールビジネスが展開してきている。「商店会活性化」などというお題目に関係ないところで、着実に何かが変わっていく。

塩田さんがトークショーで言っていたこと「○○(ある全国組織のまちづくり団体)はすぐイベントイベントというので、一緒に何かをする気がしない」というスタンス、素敵だと改めて思う。「自分がお茶を飲む場所が事務所のそばに欲しかった」「自分が仕事場のそばにお昼を買えるお店があったらいいな」という身の丈の願いの延長上にこそ、こういう動きが生まれ出てくるもの。町の未来ってこういう動きから生まれるんだよね、きっと。

お花見絶好ポイント発見の巻

市民協働の助成金を受けている団体の様子を年度数回視察に行く。今回は水府金砂郷地区が主。二孝女顕彰会の活動は震災の寄付をきっかけに一気に広がった気がする。舞台となったのがこのお寺、青蓮寺。

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随分と急勾配の屋根、こんなアールの屋根は見たことがないと思うほど。人知れずと言っては申し訳無いが、同行した水府在住のかたでさえ、初めてきたというお寺で、こんな近くにこんな立派なお寺があったのかと驚く。本堂周りには桜の木がたくさん。これはシダレザクラ。
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他にもピンクと白の山桜があるとご住職、花見にもってこいのロケーション。本堂内で活動の説明を受けるが、話よりも、申し訳無いほど内部が素晴らしい。ふすま絵から欄間の絵、ご本尊と、どうして今まで噂も聞かなかったのかと思うほど立派なものが目に飛び込んでくる。

ご本尊も、かなり古い年代の作らしく、後年は使われなくなった手法で、目に水晶をいれ見る角度によって目が光って見える阿弥陀様。昨年の地震のさいにも倒れることなくご無事だったとか。

一枚写真を取り忘れたが、本堂の天井近くの板がわれて、カヤが見えている。なぜあんな所にカヤが?と思って不思議に眺めていたのがわかったのか、ご住職が説明してくれた。震災でご本尊他は大丈夫だったのだけど、屋根のカヤのクズが本堂内にすさまじく散ってきたのだそうだ。最初にみたあの屋根!あの屋根の中は全部茅葺きだという。

毎年4分の1ずつカヤを張り替えたものだったという、あの屋根。カヤの重量と言ったらどれほどだろうか。そのカヤが屋根裏に沈んできて板を割き、はみ出てきているのだということだった。修理など手を加えようがない、カヤが見えている板を取ってしまって、もしその上のカヤがずれて来たら止めどが無いと思われると。

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なんて見事な、そしてモダンな図柄。
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刺繍図案に使いたいほどうっとりする蓮の絵、奧の掛け軸の書も見事。

今回の視察先、他は浅川をきれいにする会と山入城跡を整備している国安げんき会、どちらも付近に桜の木がたくさんあって、それぞれにロケーションがいい。整備され明るくなった山や川で、今年は美しい桜を心置きなく眺める時間が持てたらいいなぁ。

活版印刷!

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子育てが一段落して、趣味をいろいろ広げていたころ、手織りの教室の見学をして、そこの主宰者の生き方を聴き、自分の来し方をいろいろ考えたことがあった。

そこそこ(あくまでもそこそこ)できたので、進学校に進んだのはいいけれど、学びたい意欲と自分の好きなことは=ではなくて、せっかくの思春期に深く考えることもなく、流されるままに受験して挫折してくじけちゃった10代ラストと20代のほとんどを、思い返せば悔やむことばかりで・・・。

その20代はただ趣味/習い事しか楽しみが無かったような記憶。音楽とお茶とお花とそのほかのこまこました遊びの中に、蔵書票をゴム版画で作ったり、和紙でとじたノートを作ったり。今なら、ハンドメイドの雑貨イベント大流行だけど、その頃はそんな「場」もないから、ひたすら自己満足。

手織りの教室の先生も、後から詳しく聞くと、最初からその道へ進もうと思っていたわけではなかったそうな。それでも、かなり若い時期から手織りというものに「出会えて」その道を進めたということに、なんともうらやましく思ったものだった。

そういう思いの反動からか、子育てに一段落したころから趣味の習いものに掛ける時間が広がり、気の向くままにあれこれ習ってきた中で、昔自分はこういうことが好きだったんだったと思い出したのは、本の装丁と今回参加の活版印刷だった。

思い立ったが吉日とワークショップ参加申込みをしたのはいいけれど、会場は国立!?武蔵境なんて小さな駅に一度だけ大学見学でおりたことがあるくらいで、東京の田舎なんて、世代違いの感覚しかない町。東京から40~50分もあればつくだろうと思っていたら、なんと遠いことか。1時間はゆうにかかった。

遅刻気味でたどり着いたのは小さなギャラリー、国立本店。8畳間もないほどの狭い空間の中央に活版印刷の機械がどーーんと設置。先について作業をしていた人が既に印刷をしている。

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判型を組み、樹脂でつくった図柄を貼り付け、活版印刷の機械に設置、ガシャコンとプレスしては1枚仕上がりという作業は、正味10分もかからない。10名弱の参加者たちがそれぞれ用意した図柄を印刷するのを眺めていた時間の方が長かったか(*^_^*)

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刷り上がった封筒(上) 同じくカードと判型(下)
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判型を組むとき、説明してくれるのは主宰者の九ポ堂さんの先代さん、にこやかに活版印刷の苦労などを語りながら教えてくださるその雰囲気がとても良かった。

オリジナルでつくっている「商店街」シリーズの絵はがきが素敵。こういう絵はがきをカフェオリジナルでつくって見たい。さらに、鯨ヶ丘の商店会有志でこんなしゃれた絵はがきを作ったらとてもいいのになぁ。

楽しい時間はあっという間、東京まで戻る時間を考えそそくさと会場を出たら、正面に都会っぽい八百屋さん。茨城だったらおしゃれなカフェでもやれそうなつくりの店に野菜が並んでいる。野菜のような単価の安いものを売って、これで商売が成り立つなら、常陸太田だって何とかなるんじゃないかと思っちゃう私は、考えが足らないのか?

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塩こうじも売ってました。「この麹は生きてます」の意味が分からず、帰って味噌やさんに訪ねたら「酒精」を入れると発酵がとまるのだそうだ。スーパーなどで売っているものは、発酵し続けるとこまるので、酒精が入っていると。なるほどね。

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